意外にも子供にウケた映画 [こどもたち]
意外ですが・・・自分が見たいなと思って借りたレンタルDVDの中に
やたらと子供にウケた映画がありました。
それがこの映画です。
小津安二郎監督といえば日本を代表する映画監督ですね。
そして、小津作品常連の笠智衆さんが出演しているということもあり
笠さん好きの私としては、久々に小津作品を見たくなり借りてきました。
ちょうど、夏休みで子供たちも家にいたので一緒に見ることにしました。
小津さんの作品は日常を丁寧に描くいたものが多く、淡々としているので
子供にはつまらないかなとあまり期待はしていませんでした。
同世代の男の子の兄弟の話だし、まあ最初の十五分くらい見ればいいかなと思っていたのですが・・・
なんと大ウケでした。
おそらく、小津作品の中のリアルな日常、友達関係、学校、近所づきあい、親と子供の関係・・・・
ことさらに刺激的な設定もなく、ひどい悪人もおらず、自分の周りにいるような人々と
同世代の男の子との関わりが、時代を超えてすっと自然に子供の心に入り込んだんだと思います。
たとえるなら、
『となりのトトロの男の子兄弟バージョンファンタジー抜き。』
といった感じの映画でした。
こどもにみせたい映画を考えるとき、どうしてもレンタルビデオやさんの
キッズコーナーにあるような映画をさがしてしまいがちですが、
本当にいい作品、こどもや人間の本質を深く掘り下げ、観察して
作られた作品であれば子供の心を打つんですね~
むしろ、子供のほうが大人よりも現実の生活や人間に対して
鋭い観察眼を持っていますから、生半可な大人の観察眼では
太刀打ちできずに嘘やごまかしを見抜かれてしまうのかもしれません。
だからこそ、こどもには本物と出会うことが大切なんだなと改めて思いました。
これは親として非常に勉強になったことですが・・
この映画を見て感じたこと・・・それは子供を見る大人達に
現代とは比べ物にならない程『余裕』があることです。
この映画の中で一番せっかちでいやなお母さんでさえ
今のお母さんに比べたらのんきで寛容かもしれません。
この映画をみて、年配の人が
『今の子供はかわいそうだ』
というわけがよくわかりました。
今の世の中で重視されがちな物の豊かさや
いわゆる教育するのにふさわしい環境といった
マニュアルにできるようなものではないもの・・・
子供を取り巻くふんわりとしたやさしい空気がそこにはあって
今のなんとなくギスギスした空気とは全く違っていました。
子供を叱りすぎて、自分の心がささくれだったら
この映画のことを思い出してみようと思います。
そして最後に・・・・
男の子って古今東西を問わず、バカみたいなことをする生き物なんですね。
子供たちや家族全員で見ると、それぞれに感じ学び
人にやさしくなれるそんな映画でした。
是非家族でそろってみてください。
やたらと子供にウケた映画がありました。
それがこの映画です。
「お早よう」 小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 松竹
- メディア: Blu-ray
小津安二郎監督といえば日本を代表する映画監督ですね。
そして、小津作品常連の笠智衆さんが出演しているということもあり
笠さん好きの私としては、久々に小津作品を見たくなり借りてきました。
ちょうど、夏休みで子供たちも家にいたので一緒に見ることにしました。
小津さんの作品は日常を丁寧に描くいたものが多く、淡々としているので
子供にはつまらないかなとあまり期待はしていませんでした。
同世代の男の子の兄弟の話だし、まあ最初の十五分くらい見ればいいかなと思っていたのですが・・・
なんと大ウケでした。
おそらく、小津作品の中のリアルな日常、友達関係、学校、近所づきあい、親と子供の関係・・・・
ことさらに刺激的な設定もなく、ひどい悪人もおらず、自分の周りにいるような人々と
同世代の男の子との関わりが、時代を超えてすっと自然に子供の心に入り込んだんだと思います。
たとえるなら、
『となりのトトロの男の子兄弟バージョンファンタジー抜き。』
といった感じの映画でした。
こどもにみせたい映画を考えるとき、どうしてもレンタルビデオやさんの
キッズコーナーにあるような映画をさがしてしまいがちですが、
本当にいい作品、こどもや人間の本質を深く掘り下げ、観察して
作られた作品であれば子供の心を打つんですね~
むしろ、子供のほうが大人よりも現実の生活や人間に対して
鋭い観察眼を持っていますから、生半可な大人の観察眼では
太刀打ちできずに嘘やごまかしを見抜かれてしまうのかもしれません。
だからこそ、こどもには本物と出会うことが大切なんだなと改めて思いました。
これは親として非常に勉強になったことですが・・
この映画を見て感じたこと・・・それは子供を見る大人達に
現代とは比べ物にならない程『余裕』があることです。
この映画の中で一番せっかちでいやなお母さんでさえ
今のお母さんに比べたらのんきで寛容かもしれません。
この映画をみて、年配の人が
『今の子供はかわいそうだ』
というわけがよくわかりました。
今の世の中で重視されがちな物の豊かさや
いわゆる教育するのにふさわしい環境といった
マニュアルにできるようなものではないもの・・・
子供を取り巻くふんわりとしたやさしい空気がそこにはあって
今のなんとなくギスギスした空気とは全く違っていました。
子供を叱りすぎて、自分の心がささくれだったら
この映画のことを思い出してみようと思います。
そして最後に・・・・
男の子って古今東西を問わず、バカみたいなことをする生き物なんですね。
子供たちや家族全員で見ると、それぞれに感じ学び
人にやさしくなれるそんな映画でした。
是非家族でそろってみてください。
アニメーションにも色々あるのだ [こどもたち]
今日は映画を見に行ってきました。
といっても映画観に行ったわけではなくて・・・
東京国立近代美術館の夏休みのイベント
『こども映画館』です。
http://www.momat.go.jp/FC/kids/kids-cinema2010/index.html
いろんな素材と、いろんな物語、手づくり感あふれる、個性豊かなアニメーションを観てみよう!という回で、私が子供に見せたいと思っていたのは、アカデミー賞ノミネートで話題になった『頭山』と大好きな絵本『モチモチの木』でした。
でも、上映された6作品を見終わってみると、楽しかったのは『カノン』で圧倒されたのは『幽霊船』でした。
カノンはNHKの子供番組ピタゴラスイッチのアルゴリズム行進のもとだったのではといわれているそうです。《実際はわかりませんよ~)
カノン(輪唱)の音楽に合わせて絵や人が同じ動きを少しずつずらしてしていくことでひとつの意味になったり、美しいい踊りのようになったり、その組み合わせの絶妙さに参りました。
文句なしに楽しめる作品で、子供たちも皆笑っていました。
『幽霊船』のほうは9/9まで同美術館のフィルムセンターで行われている『アニメーションの先駆者 大藤信郎 』でも見ることができます。
http://www.momat.go.jp/FC/OFUJI/index.html
非常にドラマティックで少し怖いけれどセロファンの色彩の美しい作品でした。
作品のラインナップはうちの子供たちには少し難しかったり怖かったりする物もあったので、少し心配でしたが、
思った以上に興味を示してくれてよかったです。
そしてちびたが帰りに言うことには・・・
『よし、僕は帰ったら仮面ライダーのアニメーションを作るぞ!!!』
その意気込みは素晴らしいけれど・・・・手伝うことになるのかしら、私・・・
《上映作品》
『ハンガリアン・ダンス6番』(1931年)
ドイツ/オスカー・フィッシンガー監督
『カノン』(1964年)
カナダ/ノーマン・マクラレン監督、グラント・マンロー監督
『銀輪』(1956年)
日本/松本俊夫監督
『幽霊船』(1956年)
日本/大藤信郎監督
『モチモチの木』(1972年)
日本/岡本忠成監督
『頭山』(2002年)
日本/山村浩二監督
といっても映画観に行ったわけではなくて・・・
東京国立近代美術館の夏休みのイベント
『こども映画館』です。
http://www.momat.go.jp/FC/kids/kids-cinema2010/index.html
いろんな素材と、いろんな物語、手づくり感あふれる、個性豊かなアニメーションを観てみよう!という回で、私が子供に見せたいと思っていたのは、アカデミー賞ノミネートで話題になった『頭山』と大好きな絵本『モチモチの木』でした。
でも、上映された6作品を見終わってみると、楽しかったのは『カノン』で圧倒されたのは『幽霊船』でした。
カノンはNHKの子供番組ピタゴラスイッチのアルゴリズム行進のもとだったのではといわれているそうです。《実際はわかりませんよ~)
カノン(輪唱)の音楽に合わせて絵や人が同じ動きを少しずつずらしてしていくことでひとつの意味になったり、美しいい踊りのようになったり、その組み合わせの絶妙さに参りました。
文句なしに楽しめる作品で、子供たちも皆笑っていました。
『幽霊船』のほうは9/9まで同美術館のフィルムセンターで行われている『アニメーションの先駆者 大藤信郎 』でも見ることができます。
http://www.momat.go.jp/FC/OFUJI/index.html
非常にドラマティックで少し怖いけれどセロファンの色彩の美しい作品でした。
作品のラインナップはうちの子供たちには少し難しかったり怖かったりする物もあったので、少し心配でしたが、
思った以上に興味を示してくれてよかったです。
そしてちびたが帰りに言うことには・・・
『よし、僕は帰ったら仮面ライダーのアニメーションを作るぞ!!!』
その意気込みは素晴らしいけれど・・・・手伝うことになるのかしら、私・・・
《上映作品》
『ハンガリアン・ダンス6番』(1931年)
ドイツ/オスカー・フィッシンガー監督
『カノン』(1964年)
カナダ/ノーマン・マクラレン監督、グラント・マンロー監督
『銀輪』(1956年)
日本/松本俊夫監督
『幽霊船』(1956年)
日本/大藤信郎監督
『モチモチの木』(1972年)
日本/岡本忠成監督
『頭山』(2002年)
日本/山村浩二監督
ひらがなを読む練習 [こどもたち]
ちびたの学校には読書貯金といって
沢山本を読む取り組みをしています。
ただ、ちびたはまだひらがなをひともじひともじ読んでいて
単語や文として捉えることができません。
こんな状態で無理やり本を読ませても本が嫌いになりそうだし・・・・
長い本だと根気が続きそうにありません。
自分で読みたい本を読むのも勿論いいことですが、
少し親が読みやすい本や彼の興味をそそりそうな本を選んでやることも
必要かなと思い図書館へ向かいました。
そこで見つけたのがこの本です。
『よるくまくるよ』お分かりだと思いますが、
回文の本です。
しかも私の好きな藤枝リュウジさんの挿絵です。
ひらがなだけの文章って大人が読んでも、
文の意味がつかみにくくて読みにくいことってありますよね。
こういった言葉遊びの本はその読みにくさを逆手にとって
クイズ感覚で楽しめるところがとてもいいと思います。
『色々な物語に出会い、子供のうちにうんと空想して欲しいな。』
とおもいますが・・・・それはもうしばらくは読み聞かせの中で
味わってもらうことになりそうです。
この本はシリーズで出ているようですから、
ひらがなを読む練習をしているお子さん達!!!いかがですか?
沢山本を読む取り組みをしています。
ただ、ちびたはまだひらがなをひともじひともじ読んでいて
単語や文として捉えることができません。
こんな状態で無理やり本を読ませても本が嫌いになりそうだし・・・・
長い本だと根気が続きそうにありません。
自分で読みたい本を読むのも勿論いいことですが、
少し親が読みやすい本や彼の興味をそそりそうな本を選んでやることも
必要かなと思い図書館へ向かいました。
そこで見つけたのがこの本です。
『よるくまくるよ』お分かりだと思いますが、
回文の本です。
しかも私の好きな藤枝リュウジさんの挿絵です。
ひらがなだけの文章って大人が読んでも、
文の意味がつかみにくくて読みにくいことってありますよね。
こういった言葉遊びの本はその読みにくさを逆手にとって
クイズ感覚で楽しめるところがとてもいいと思います。
『色々な物語に出会い、子供のうちにうんと空想して欲しいな。』
とおもいますが・・・・それはもうしばらくは読み聞かせの中で
味わってもらうことになりそうです。
この本はシリーズで出ているようですから、
ひらがなを読む練習をしているお子さん達!!!いかがですか?